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白石和彌監督が思う松坂桃李の魅力「変な小細工をしないで勝負できる役者」

暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う刑事の姿や、暴力団組織間の激しい抗争を描いた映画『孤狼の血』で、一流大学出の刑事・日岡秀一を演じた松坂桃李さんと、メガホンをとった白石和彌監督のインタビュー後編をお送りします。

前編では、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』以来二度目のタッグを組んだおふたりの感想や、「楽しかった」という撮影現場でのエピソードをお聞きしました。

☆前編はこちら

後編のインタビューでは、白石監督が「編集中に気づいた」という松坂さんの役者としての魅力も教えていただきました。

Q:本作の主演・役所広司さんの魅力もぜひ教えてください。

白石和彌監督(以下、白石監督):何から何まで「この役所さんの感じは観たことがなかった」というものを作りたいな、と思っていました。変な小細工をしないで、腰を据えて演じようとしている感じが、役所さんはものすごくあるんですよね。先日、日本アカデミー賞授賞式で是枝(裕和)監督と会って、「“三度目の殺人”の役所さん、すごいですね。特別なことをしようとしないのに、ああなるのは何でですかね?」と尋ねたら、是枝監督も「わからないんですよね……」と。

ご本人は意識されてはいないと思うんですけど、存在感や生きざまみたいなもの、結構な部分ができあがっているのはあると感じました。僕は桃李くんにも共通したものを感じていて、桃李くんも小細工をしないで勝負できる役者だと思っていますね。

松坂桃李(以下、松坂):本当ですか。ありがとうございます。

僕は役所さんと『日本のいちばん長い日』から2回目なんですけど、あのとき、役所さんは誰とも話さなかったんです。本当に一言、二言で、ピリッとした空気をずっと纏っている感じでした。

だけど『孤狼の血』のときは全然テンションが違って、スタッフさん、キャストと何の気なしに会話をしているし、温かい感じでコミュニケーションを取っていて。僕にはその姿が、ガミさん(※大上)とちょっとリンクしたんですよね。現場での愛され方を変えている気がするんです。

『日本のいちばん長い日』では威厳や近寄りがたい感じがあったので、すごく印象が変わりました。今回は「あれ、こんな仲良くさせてもらっていいんですか?」「ごはん、一緒に行っていいんですか?」みたいな感じでした(笑)。

Q:全編を通すと、日岡はいかにふり幅がある役かというのがしみじみ伝わるのですが、物語の前半、後半パートで白石監督は演出を変えていかれたんでしょうか?

白石監督:元々『仁義なき戦い』の世界観で柚月(裕子)先生(※原作者)は書かれていて、それには面白いなと思っていました。ただ、桃李くんの役どころで犬であるところは、昔の映画にはなかなかなくて、すごく現代的な題材だったんですよね。そこが、実は日岡の役どころを“超絶”難しくしていて。新人刑事のようであって、実はそうでないところもある。どこからそれを見せていこうかなと考えていました。

桃李くんにやってもらって感心したのは、後半でいろいろ気づいていく過程。本当はもっと前から気づいていたほうがいいのかな、とかアプローチはいくつかあると思うんだけど、後半の出来事を受けて変わっていく、知っていくことの作り方は、桃李くんのやり方が正解だったんだなと試写を観て思ったというか。編集をしながら気づいていった感じはありました。

Q:撮影が終わって、編集中に気づくこともあるんですね。

白石監督:あります。桃李くんはね、普通の役者と違って不思議とそれが多いんですよ。

松坂:へえ~!

白石監督:普通、現場で気づいたりするんですけど、桃李くんは編集を見て「正解だ、なるほどなあ、頭いい~!」と思う。

松坂:ええ、まじですか!?

白石監督:ふふ。

松坂:初めて言われました!ありがとうございます。そうですね……いろいろな真実を知ってから、日岡が変わっていくところ。そこを徐々に見せていきたいなと思っていました。あと、ちゃんといろいろなことを知っていく過程を自分の中でためていきたいなというのがあって、最後のほうでいきなりバンと変わっても、「はあ?」という感じになりかねないので。自分の中でも気をつけながらやった思いはありますね。

Q:本作のみならず、白石監督の作る世界観は男の色気を感じられる作品が多いです。何か意識はされているんでしょうか?

白石監督:あまり意識はしていないんです。ヤクザだろうが、男だろうが、女だろうが、思うのは、人間には怖い部分があれば、振り子の反対の一面も必ずある。できるだけ、そこも見せられるタイミングがあれば見せたいと思っているんです。格好いいだけを映してもダメで。それが滑稽や哀しく転ぶ瞬間を、隙があれば突っ込もうというのは、いつも意識的にはしています。

役所さんも桃李くんももちろん格好いいけど、滑稽なところも映したいと思うんです。それがひいては、キャラクターとしてのひとりの人間の造形につながっていくのかな、とは思っているので。

Q:今回の松坂さんで、その部分を出そうとした点は?

白石監督:前半、振り回されていますよね、ただただ。

松坂:ボッコボコにされて(笑)。

白石監督:(笑)。ガミさんに振り回されれば振り回されるほど、後半、『孤狼の血』の意味がわかって、そこからワクワクすると思ったんです。(取材・文:赤山恭子、写真:岩間辰徳)

映画『孤狼の血』は5月12日(土)より全国ロードショーです!

 

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【応募方法】

1:NOSHの公式Twitterアカウント(@nosh_media)をフォローし、以下ツイートをRTしてください。

2:以下、応募フォームより必要事項を記入して送信してください。(NOSH運営会社(株)TBSテレビのサイトに移動します)

※ 当選者の方に限り、NOSH編集部よりDMにてご連絡いたします。応募期間後もアカウントのフォローをお願いします。また、当選のご連絡後、2日間ご返信がなかった場合は無効となりますので、ご注意ください。

【応募期間】

2018年5月7日~2018年5月12日まで

【注意事項】

※ 鍵付きアカウントは応募状況の確認ができないため、無効といたします。

※ 本プレゼントキャンペーンにおいて、不適切な行為がされていると判断しましたアカウントは、対象外となります。

※ 本プレゼントキャンペーンの掲載内容や条件は、予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。

※ インターネット通信料・接続料およびツイートに関しての全ての費用は読者様のご負担となります。

※ 応募時の内容に記載不備がある場合は、無効となります。

※ 抽選に関するお問い合わせは一切お答えいたしかねます。

 

役所広司/松坂桃李 真木よう子 江口洋介

原作:柚月裕子(「孤狼の血」角川文庫刊)

監督:白石和彌 脚本:池上純哉 音楽:安川午朗

撮影:灰原隆裕 照明:川井稔 録音:浦田和治 美術:今村力

企画協力:株式会社KADOKAWA

製作:「孤狼の血」製作委員会 配給:東映 126分

www.korou.jp

(c)2018「孤狼の血」製作委員会

2018年5月12日全国ロードショー

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