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生活の質に影響!? 花粉による“鼻づまり”のマイナス効果って?

寒い冬が終わり、徐々に気温も暖かくなってきました。

暖かくなるのは嬉しいけれど、春の始まりと同時に、鼻水や鼻づまりといった花粉症の症状が出始めたという方も多いのではないでしょうか。

花粉症の症状でよく聞く鼻水や鼻づまりですが、実はそんな鼻づまりが私たちの生活に思わぬ影響をおよぼしているそうです。

 

■鼻づまりの原因は鼻水ではない!?

筆者自身、鼻水が多くなると自然に鼻づまりが起きるのかと思っていました。しかし、実際にはそうではないようです。

東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教室 准教授の近藤 健二(こんどう けんじ)先生は、鼻水と鼻づまりの関係について、以下のようにコメントしています。

ウィルス感染による鼻炎と同様に、花粉によるアレルギー性鼻炎でも“鼻づまり”と“鼻水”は同時に発症することが多いので、症状を混同してしまうことも多いのですが、“鼻づまり”と“鼻水”は病気の仕組みが異なるのでそれぞれに個別の対処が必要です。

鼻づまりは、鼻の粘膜に炎症が起こることで血管が拡張し、鼻腔がふさがれるために起こるそう。鼻水が原因で鼻づまりが起きるというわけではないそうです。

 

■鼻づまりが起きることによって嗅覚がにぶくなる

鼻づまりを放っておくことで、身体にどういった影響が及ぼすのでしょうか。

近藤先生によると、鼻づまりによって以下のような症状が現れるとのことでした。

嗅覚は本来ガスや火事といった日常の危険を察知するために重要な役割を果たします。また一方では、美味しく食事をとるために必要不可欠です。そんな重要な役目を担う“におい”を感じられなくする“鼻づまり”こそまさに、私たちの生活の質に大きな影響を及ぼす症状なのです。

鼻づまりによって“におい”を感じられなくなってしまうと、鼻づまりのない時なら気付けるような異変にも気づくことができず、生活に思わぬ影響が及んでしまう可能性があるそうです。

実際に、近藤先生が行った鼻づまりと嗅覚の関係性を確かめるための調査によると、鼻栓をした状態では、くさやとパクチー、豚骨ラーメンと魚介ラーメンなどそれぞれにおいの異なるもの同士の区別がつかないことが明らかになりました。

また、ビールとノンアルコールビールの違いも分かりにくくなるため、鼻づまりの症状が出ている時は、いつも以上にお酒を飲み過ぎてしまう可能性があるとのこと。

検証後、近藤先生は嗅覚と味の関係性について、以下のようにコメントしています。

私たちが通常“味”と感じている要素の一部は実は嗅覚で作られており、嗅覚が悪化するとこの要素がなくなるので食事の味が分かりにくくなったり変化したりします。

鼻づまりによって嗅覚がにぶくなることで、食事の味も楽しめなくなってしまうのは、とても残念ですし、食事以外の面でもさまざまなリスクがあります。ただの鼻づまりと症状を見過ごさず、以下のような解消法をとってみるといいかもしれません。

 

■花粉症の「鼻づまり」を解消させる3つの方法

鼻づまりを解消させるためには、“鼻を蒸しタオルで温める”、“靴下・足湯・足裏カイロで足を温める”、“ペットボトルやラップの芯などを使ってわきの下に圧力をかける”といった方法があるそうです。

このほかに、適度な運動をすることも、交感神経を刺激して鼻腔の通気度を上げるため、鼻づまりに効果があるとされています。

ただし、あくまでも“一時的な改善策”ですので、症状が長引くようなら医療機関を受診することが大切です。

 

嗅覚や味覚にまで影響があるとされる“鼻づまり”。花粉症によって鼻づまりが起きやすいこの季節は特に注意したいところ。鼻づまりの症状を感じた時はそのまま放置せず、適切な改善策をとりたいものです。

【近藤 健二(こんどう けんじ)先生プロフィール】

東京大学大学院医学系研究科 准教授(耳鼻咽喉科学)。鼻科学、嗅覚医学、顔面神経疾患を専門とし、日本耳鼻咽喉科学会(学術委員)、日本鼻科学会、日本味と匂学会に所属。2017 年に発表された『嗅覚障害診療ガイドライン』の作成にも携わる。

【画像】

※ HBRH/shutterstock

【参考】

※ 2月20日は“アレルギーの日” 食べ物の味が分からない!お酒が飲めない! 花粉による鼻づまりが引き起こすマイナス効果“味覚”への影響とは? – サノフィ株式会社

※ 花粉症の「鼻づまり」で食べ物の“味”が台無しに! どれだけ味が分からないのか、実際に検証してみました – 株式会社サニーサイドアップ

※ 鼻アレルギー診療ガイドライン – 通年性鼻炎と花粉症-2013 年版, 60(2013), p75

※ Warming of feet elevates nasal mucosal surface temperature and reduces the early response to nasal challenge
with allergen, Assanasen P et al.J Allergy Clin Immunol 104: 285-293,1999

※ Bhole MV et al: Yoga Mimamsa 1968; 10:1

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※ Konno A, et al. Auris Nasus Larynx 1982; 9: 81-90.

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