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役所広司にインタビュー!主演作「孤狼の血」での生まれて初めての体験とは?

日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとする数々の賞を受賞し、日本を代表する俳優として知られる役所広司さん。

最新出演作『孤狼の血』では、昭和63年の暴力団対策法成立直前の広島を舞台に、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾を迫力満点に演じています。

NOSHでは、役所さんに映画のエピソードや、松坂桃李さんとの共演について、そして“衝撃的”だった台詞について、たくさんお話を聞かせていただきました!

 

Q:格好よく、非常に男くさい映画が誕生しました。どのように臨んでいきましたか?

役所広司(以下、役所):まず原作を読ませてもらいました。「こういう映画、久しく観ていないな」、「僕もこういう映画、やっていなかったな」と思って、すごく興味がありました。白石(和彌)監督の今までの作品を観ていても、非常に勢いのある監督だと思っていましたし、初めてお会いしたときにも「元気のある日本映画を作りたい!」ということだったので、ぜひ参加したいと思いましたね。

Q:大上の役自体にも惹かれたところがあったのでしょうか?

役所:そうです。原作だと大上のキャラクターがもっとハードボイルドでちょっと格好よすぎるな、照れるな、という感じだったんですけど(笑)、脚本では監督の色を少し加えた大上になったので、リアリティがあるというか、非常に愛すべき、ちょっと身近な感じになっていると思います。

Q:クランクインの前にご準備したことは何でしたか?

役所:方言です、呉弁。クランクイン前から、撮影中もずっと練習していました。言葉から、そこの土地で育った人間が染みてくる感じがありましたし。実際、今回は呉という街に腰を据えて、スタッフもキャストも撮影に臨みました。街から聞こえてくる言葉も呉弁、そういう生の言葉も、すごく大切にしたいなと思いました。気に入って、未だに時々使っているんです。

Q:例えば、どんな言葉ですか?

役所:そうだなあ……。台本になくて教えてもらったのは「とりあえずビール」という言葉、呉弁では「たちまちビール」と言うんですよ。なんかいいでしょう?実際に、居酒屋で呉の人が言ったりしていましたね。

Q:大上の部下・日岡秀一(松坂さん)とのバディ感を出すために、意識したことはありますか?

役所:表現としては必要ないと思いましたけど、気持ちの上では「こいつが自分の後を引き継いでくれる男かもしれない」というのは大切にしようかな、と思って演じていました。結局、日岡の正義感は青くはあるんですけど、本来持っている彼の正義に対する思いは正しいことは正しい。大上にとっては、「これから彼は自分を本当に受け継いでくれる刑事かもしれない」という直感が、あったんじゃないでしょうか。

Q:そんな日岡役の松坂さんとの共演は、いかがでしたか?

役所:松坂くんとは前も一緒に仕事をしていて。映画の前半~後半にかけて日岡が成長していく過程は、非常に見事です。『孤狼の血』のラストはパート2を予感させる感じになってます。松坂くんが呉原という街で活躍する雰囲気を匂わせていますよね。これから松坂桃李の呉原の刑事が始まるんじゃないかな、と思いました。

Q:白石組は初参戦です。現場で衝撃的なことはありましたか?

役所:台本にはなかったことで、「痰を吐いて」と言われまして。「カーッ(ペッ)」とやってください、って(笑)。「ええっ!?」と思いましたよ(笑)。白石監督の師匠である若松(孝二)監督のイメージというか、オマージュだったんじゃないでしょうかね。映像の中で「カーッ(ペッ)」は生まれて初めてでした(笑)。なかなかそういう人、少なくなりましたからね。ある意味、昭和のアウトローを出すにはいいのかもしれないな、と思いました。

Q:記憶に残っていたり、特に好きなシーンはどこになりますか?

役所:やっぱり豚小屋のシーンは松坂くんもそうだし、竹野内(豊)くんもそうだし、僕も、芝居の台詞的にも長いところもありましたし、結構、監督粘ってました。観ていて、「ああ、面白い」と思ったのは後半のほう。ラストに向けてグワーッと勢いがありますから。あと、台本を読んだときも爆笑しましたけど、石橋蓮司さんの最期の台詞ですね。あれは……(笑)。どこのことかは映画を観たらわかると思うので、ぜひ楽しみに観てほしいです。(取材・文:赤山恭子、写真:岩間辰徳)

引き続き、後編のインタビューでは、今と昔の日本映画について、キャリアの長い役所さんならではの俳優という職業の面白さなど、存分に語っていただきました!

☆後編はこちら

映画『孤狼の血』は5月12日(土)より全国ロードショーです!

役所広司/松坂桃李 真木よう子 江口洋介

原作:柚月裕子(「孤狼の血」角川文庫刊)

監督:白石和彌 脚本:池上純哉 音楽:安川午朗

撮影:灰原隆裕 照明:川井稔 録音:浦田和治 美術:今村力

企画協力:株式会社KADOKAWA

製作:「孤狼の血」製作委員会 配給:東映 126分

www.korou.jp

(c)2018「孤狼の血」製作委員会

2018年5月12日全国ロードショー

 

衣裳協力/GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)

<問い合わせ先>
ジョルジオ アルマーニ ジャパン株式会社/03-6274-7070

スタイリスト/安野ともこ(ヤスノトモコ)(コラソン)

ヘアメイク/勇見勝彦(THYMON Inc.)

 

■プロフィール

1956年生まれ。日本を代表する俳優として、数多くのテレビドラマや映画に主演する。

95年、『KAMIKAZE TAXI』で毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。翌年の『Shall We ダンス?』『眠る男』『シャブ極道』では、国内の主演男優賞を独占。

また、『CURE』『うなぎ』(いずれも97年)、『ユリイカ』『赤い橋の下のぬるい水』(いずれも2001年)など、国際映画祭への出品作も多く、数々の賞を受賞している。

スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭(14年)では、『渇き。』で日本人初の最優秀男優賞を受賞。

09年、主演の『ガマの油』で初監督を務める。12年に紫綬褒章を受章。

映画の近作としては『関ヶ原』『三度目の殺人』『オー・ルーシー』などがある。

赤山恭子
エンタメライター
エンタメ雑誌編集部、映画のディストリビューターを経て、現在は主に映画&テレビ関係のインタビューや取材を担当。基本おもしろ好きなので、いろいろなところに首を突っ込んでは、ワクワクした毎日を過ごす。
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