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「春待つ僕ら」稲葉友にロングインタビュー!「今思い出すのは、みんなと最初に出会ったときのこと」

2018年も様々な作品に出演した俳優・稲葉友さん。

稲葉さんは、あなしんさんの人気コミックを実写映画化した『春待つ僕ら』にて、北村匠海さん、磯村勇斗さん、杉野遥亮さんとともに“バスケ部男子”として出演、宮本瑠衣を演じました。

「バスケ×友情×恋」を軸に描かれる本作にて、甘酸っぱい青春の記憶が蘇るような経験をした稲葉さんに、NOSHでは単独インタビューを実施、赤裸々な思いを語っていただきました。

Q:いよいよ『春待つ僕ら』が公開を迎えます。今の心境は、いかがですか?

稲葉友(以下、稲葉):ねえ、公開しますね……!自分が映画を観た感想になるんですけど、とっても押しつけがましくない青春映画だな、という印象がありました。全体的に自分の中で眠っていた何か……熱量だったり、淡い思い出だったり、はっきりと覚えている高校時代の思い出だったり、いろいろな種類のものを優しく丁寧に引っ張り出してくれるような作品だな、と思ったんです。

本気でやる熱量みたいなものを、ちゃんとみんなで共有できましたし、きちんと画にも表れたし、そういうものが観られてよかったなと、今思っています。

Q:先日のイベント(https://nosh.media/archives/2845421)で「“土屋太鳳主演”の漫画原作の実写映画に間に合うと思っていなかった」という類のお話がありました。「間に合うと思っていなかった」とは、どういう意味だったんですか?

稲葉:こういう作品に出たことがなかったんですよ。単純に、年齢制限みたいなものを何となく感じていたというか。俺の周りの仲いいやつらが、早いうちからやっているジャンルの作品だったので、あまり順調に歳を重ねると、先生サイドに回ったりするなあ、と(笑)。

今年(年明け)26歳になるので、「もうそこに入れないだろうなあ」「ど真ん中で青春する役どころじゃない出方になるのかな」というイメージが、何となくあったんですよね。

Q:自分はそこではない感、とでもいうんでしょうか。

稲葉:何となくですけどね(笑)。主戦場も全然違ったから、出演と決まったときに、「あ、出れるんだ!」という気持ちでした。そこに対してどうこうっていうよりも、「間に合った」の感じで。本当に「これが最後かな」というぐらいの気分で臨んだんです。

Q:以前、「何かを背負わされる役が多い」みたいなお話がありましたし。

稲葉:そう、そう。何かしらの取っ掛かりの役、エッジが効いているという役が多かったので、宮本のような役はありがたいという想いがありましたね。

Q:確認ですが、こうした系統の役や作品をあえて避けていた、というわけではなかったんですね?

稲葉:「どうやら、こういう作品があるらしい」みたいな噂を聞いては、「やりたいな」とうっすら言うんです。「やりません」とかは基本ないですし(笑)、やらせてもらえる仕事をもちろんやらせてもらっています。

けどね、「そういう役いっぱいやってるでしょ」みたいなことを言われるんですよ(苦笑)。

Q:見た目のフレッシュなイメージから、ということでしょうか?

稲葉:もしかしたらイケメンという括りに入れていただけているのかな……というのはあるんですけど……。内面と外面があまり合致していないタイプなのでね。

Q:『春待つ僕ら』の現場に足を踏み入れてみて、意外な初体験もあったりしましたか?

稲葉:単純に、こうした大きな規模感の映画にメインキャストで参加するのが初めてだったので、「中は、どういうことになってるのかな?」みたいな興味がちょっとありつつ、「ここで何かしないとな」という勝手な使命感もありつつ、という感じでした。入ってみると、やっぱりクオリティーは高いですし、皆さんの意識がすごく高いところにあるし、本当にいろいろな人の考え、作り方、意思が集まっているんだな、とすごく感じました。刺激的で面白かったです。

Q:稲葉さんご自身としては、そうした現場であっても、役に取り組む気持ちや姿勢などは通常と一切変わらないものですか?

稲葉:基本的には、毎回やることは変わらないと思っています。今回もちろんバスケの練習っていうのがあったりしましたけど、やることは毎回シンプルに頑張ろう、っていう(笑)。

Q:外せないバスケットのシーンに関して、蔵出しエピソードはまだあります?

稲葉:蔵出し(笑)、ほしがりますね!本当に……思い出はいっぱいあります。練習期間から言えば、数えきれないほどみんなでやりましたし、撮影中もとにかくハイになって楽しかった部分もありつつ、現場もピリッとして、「うわ。これは結構きつい撮影になるぞ」という瞬間も正直あったりしました。

公開直前の今になって思い出すのは、みんなと最初に出会ったときのことかな。全員が一緒に集まって「初めまして」じゃなかったんですけど、それぞれの「初めまして」と今の印象がずいぶん違うなって。

Q:詳しく聞きたいところです。

稲葉:北村と杉野のタイプがちょっと近しくて、「こいつらは、こっちが心を開かない限り心を開いてくれないタイプだな」っていうね(笑)。自分からガンガンいっていたら、もう本当に「かわいいな。この人たちは」と思うぐらいに寄り添ってくれて、すごく密にコミュニケーションを取れるようになりましたね。

小関は、前にお話したように「外国の方」という印象が今でもあるんですけど(笑)。いろいろな話もしたけど、なかなか俺らの世代で、あの誠実さとストイックさを両方持って真っ直ぐやれている人っていないので、出会えてよかったと思います。

磯村は、ちょろっと面識はあって、同い年ですし。「安心できる人なんだろうな」と思っていたら、そういう意味では、今でも安心できる人ではあるんですけど、発するものがストレートなところを外してトリッキーな感じがあって、それが磯村のすごい魅力だったりしますね。

それに何と言っても、やっぱり土屋太鳳が、どの男より格好よかったですね。「かなわん」って思っちゃいました、正直。そういう人と……、そういう人たちと映画を作れて、俺は何より幸せだったなと公開を前にして思っています。

Q:撮影中は、稲葉さんがムードメーカー的な立ち位置であったとも聞いています。引っ張っていく要素も多かったんでしょうか?

稲葉:たまたまだと思うんですけどね。別に、毎回そういうことをやっているわけじゃないですし。言っても若い現場だったのと、エキストラさんも若い人たちや女性が多かったし、バスケ部員のキャストたちも本当に若くて、10代もいるし、20代前半も多かったので。そうなると、やっぱりどっかで緩むんですよ。周りを見たときにメインで匠海、裕太、杉野、磯村がいて、たまーに太鳳がいて、ってなったときに、まあ……俺がやっても大丈夫そうなのかな、って。俺がやったとしても嫌な顔をしないでいてくれそうな人たちだったんです。

別に、「お前ら、ちゃんとせえ」と注意をするとかじゃなくて、若いキャストたちが、「あっ。やべ、気抜けてたな」とかを気付いてくれるような動きができればな、と思ったというか。

Q:経験のなせる技です。一体感というか緊張感のようなものも、大事にしていた現場だったんですね。

稲葉:劇中に出てくるバスケットの試合会場の空気とかも、そのまますごく画に出ちゃう作品だな、と思ったので。例え、画面から抜いていたとしても、周りのテンションってすごく大事になってきちゃうというか。そのテンションがよければいいほど、俺らもテンションが上がるし、俺らのテンションが上がれば、皆さんのテンションも上がって、自然と応援できたり、自然とシュートが決まったときに喜べたりとか、外れちゃって「ああ……!」となったりするのかな、と思っていました。(取材、文:赤山恭子、写真:長井太一)

インタビューは後編に続きます。

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