オンもオフも!! 働く女性のためのトレンドを発信
TOP > 橋本愛、未来に思いを馳せる「期待して打ちのめされても、それも覚悟して…

橋本愛、未来に思いを馳せる「期待して打ちのめされても、それも覚悟して期待しよう」

「青春の後にあるもの」を描いた映画『ここは退屈迎えに来て』にて、夢を諦めて地元に帰ってきた“私”を演じた、主演の橋本愛さんによるインタビュー後編をお送りします。

前編では、元々大好きだったという山内マリコさんの同名小説への想いや、お気に入りシーン、演じた“私”との共通点まで語っていただきました。

引き続き、後編では、物語のキーとなるフジファブリックさんの曲を歌うシーンについて、また未来の橋本さんはどうなっているか、などなどお聞きしましたので、お楽しみください!

Q:今回フジファブリックさんの曲を歌うシーンが見せ場のひとつでもありますが、そこも廣木監督の演出はなしでしたか?

橋本愛(以下、橋本):あのシーンは、台詞を言うのとはちょっと違うベクトルじゃないですか。だから、私はちょっと緊張していて、1回目に大声で歌ったんですよ(笑)。そうしたら、廣木監督が「ちょっと抑えて、静かに、抑えめに」と。「……そうですよね」となり、2回目は映像みたいな感じになったという、ちょっとした演出はありました。けど、基本はその役がその気持ちで歌う、ということだったので。

Q:橋本さんだけでなく、キャストの皆さんが、それぞれのタイミングで同じ歌を歌いますよね。それについては、どう感じていましたか?

橋本:ただ、画的に格好いいからとか、映画的だからとか、そういう理由で歌わされているんじゃなくて、みんながこの歌を、この土地に住んでいる人が知っていて、こういう場面で口ずさんでしまう、という曲なんだと。あの曲をみんなが歌うことをわかっていたから、この曲をみんなが知っていて歌っていることが一番大事だな、と思っていました。あとは廣木さんがかっこよくつなげてくれるんだろうな、というワクワク感もありました。

Q:ご自分ではなく、“私”として歌うのは、どんな感情でしたか?言葉にするのは難しいかもしれませんが……。

橋本:私もどこに落ち着けばいいか、ちょっとよくわからなかったんですけど、「歌おう」と思って歌う曲ではないので、歌ではないどこかに頭が行っていなきゃいけなくて。そのとき”私”が思い浮かべている景色は何だろうな、と思って歌っていました。あのとき、いろいろな景色が思い浮かんでいましたね……架空の“私”さんの景色が(笑)。

Q:今回は高校時代と、27歳の”私”とふたつの時代を演じられたわけですけど、意識的な演じ分けは何かされました?

橋本:特にはなかったんですけど、本当にバレない程度に、声のトーンとか低さみたいなものは、27歳はうわつかないようには気をつけました。逆に、高校生はちょっとうわついてもいいかな、と思っていたぐらいです。でも、あからさまな感じに見せる、ということはしなかったです。雰囲気が出ればな、と。ただ……27歳は、私はもう未知なので(笑)。

Q:そうですよね、大人っぽいですけど橋本さん、22歳ですもんね。

橋本:本当に27歳の気持ちはまだわからないんですけど。撮影していたときは21歳だったので、高校生と27歳のちょうど間だったんですね。だったら、間だからこそできることをしようという感じでした。高校生時代のほうが、もちろん知っているからすごく共感できたし近かったけど、27歳のときは、この人は、今こういうことを感じながら生きている、ということを胸に持っていればいいかな、みたいな感じでした。

Q:橋本さんご自身は、“私”の年齢ぐらいのときには、こういうふうになっていたらいいな、という女性像はありますか?

橋本:27歳ですよね。ちょうど5年後か……。まだ5年もありますね……。

Q:「5年も」という感じですか?

橋本:だいぶ先に感じてしまいます。あっという間なんでしょうけど(笑)。いつも思うのは、今より楽しいといいなと。だから、死ぬ間際が一番楽しいといいな、とは思っています(笑)。

Q:クレッシェンド的に人生が広がっていくような。

橋本:そうそう。ずーっと今より楽しいがいいな、とは思いますね。前は、期待するのは怖かったから全然していなかったんですけど。だから、未来とか全然ないもの同然みたいに考えていたんです。今は期待して打ちのめされても、それも覚悟して期待しよう、みたいな感じだから、楽しいといいなあと思います(笑)。(取材・文:赤山恭子、写真:岩間辰徳)

【関連記事】

赤山恭子
エンタメライター
エンタメ雑誌編集部、映画のディストリビューターを経て、現在は主に映画&テレビ関係のインタビューや取材を担当。基本おもしろ好きなので、いろいろなところに首を突っ込んでは、ワクワクした毎日を過ごす。
Recommend
検索窓を閉じる