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佐野玲於にインタビュー!「ハナレイ・ベイ」での赤裸々な想い「やっと一呼吸できた時間だった」

GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして、さらには俳優として成長著しい佐野玲於さん。

佐野さんは、村上春樹さんのロングセラー『東京奇譚集』の一篇『ハナレイ・ベイ』の実写映画に出演しています。

サーファーが集うハワイのハナレイ・ベイにて、サーフィン中にサメに襲われ死んでしまったタカシ(佐野さん)。

母サチ(吉田羊さん)は、タカシが命を落としたその場所に向かい、毎年命日にはハナレイ・ベイの海辺で過ごしていました。

そんな日々が10年続いたある日、サチは若いふたりの日本人サーファーから、「赤いサーフボードを持った片足の日本人サーファー」の話を聞き、激しく動揺するのです。

物語の柱となるタカシを等身大で演じた佐野さんに、NOSHがインタビューを実施、作品への想いを滔々と語っていただきました。

Q:松永大司監督は『HiGH&LOW THE LIVE』で佐野さんのパフォーマンスを御覧になって、オファーを即断したそうですね。

佐野玲於(以下、佐野):最初聞いたとき、びっくりしました……!うれしかったですね。ライブに足を運んでいただいて、たくさん出演している中で、自分に演じてもらいたいと思ってくださったことが、すごくありがたかったです。

Q:原作は読みましたか?

佐野:はい。僕、村上春樹さんの作品を全部読んでいるわけではないんですが、「村上春樹さん」という存在は存じ上げていて。海外にもファンの多い、日本人として活躍されている素晴らしい方なので、最初「オーッ」と思ったのと、うれしい機会だなと思いましたね。

Q:タカシという役を、どう読み解いていかれたんでしょうか?

佐野:原作は、本当にサラッと読ませてもらったんです。その後に、松永監督が仮で書いてくださった台本をいただいて。いい意味で、原作へのリスペクトはありながら、松永監督ならではの世界観がきちんと描かれている台本でした。どちらかと言うと、松永監督が描くものを大事にしなきゃなと感じたので、それをベースに「タカシってどんな人間なんだろう」と考えるようにしていきました。

Q:タカシはサーファーですが、佐野さん、サーフィンのほうは……?

佐野:やったことはなかったので、撮影に入る前に練習しました。朝、仕事前に海に行ってやっていましたね。サーフィンは自然を相手にするスポーツなので、本当に難しくて。すごいスポーツだなと再認識しました。

Q:今後、プライベートでもやってみようかな、という気持ちも?

佐野:ちょっと、たまにはやってみたいですけど、怪我はできないので……。けど、本当に、海に出るっていいなと、すごく思いました。

Q:タカシに関する情報量は少ないように見受けられたんですが、その辺りは結構想像をふくらませながら役にあたっていかれたんですか?

佐野:いえ、意外とそんなこともなくて。「タカシの人生って、自分だな」と思ったんです。タカシにとっては環境がハワイとかサーフィンであって、自分にとってはそれが、ただダンスだった、というだけで。タカシと同じような人生を自分も歩んでいるので、すごく自分とタカシは近いというか……ほぼ一緒なぐらいで。タカシ=自分みたいな感じで、自然に演じられたかもしれないです。

Q:では、もしかして過去の佐野さんの姿も、タカシに少し投影されているような感じですか?

佐野:そうですね。というか…もう、自分でしかないです。だから、怖かったですね。映画の撮影が終わって、完成して、(初号を)観たときに、「うわ、俺じゃん……」みたいな(笑)。それが結果、よかったというか。

Q:吉田さんと対峙したときにも、実際お母さんっぽい雰囲気を感じたりされた?

佐野:そうですね。羊さんは、完全に母親でいてくださいました。だから、こちらも遠慮なくいかせてもらえましたし、余計なことを考えないようにしました。この作品で吉田羊さんのサチがいるならば、それを紐解いていったときに自分という息子がいて、ということでしかなかったので。自分は、特別考えたりすることはせず、ただ息子でいることに徹しました。

Q:本作は映像も神秘的で、ハナレイ・ベイの美しさには息を飲みました。

佐野:キレイですよね。カウアイ島って、500万年前に誕生した島なんですって。すごいですよね。撮影中、カウアイ島で過ごして気づいたことは、自分は日々時間に追われていたんだな……って(苦笑)。東京という環境は、どうしても追われてしまう街というか。東京は、もちろん世界から見てもすごいですし、本当に何とでもなる都市だと思うんですけど。

……なんだけど、カウアイ島に行っちゃうと、本当に何も欲がなくなる。数日いてみて、「何もいらない」って思えちゃう。人の流れや流れている時間、街並みの雰囲気もあると思うんですけど、そこに完全に自分は溶け込んでしまった感じはありました。「本当、無駄なものが多いな、人間って」みたいな心境になって(笑)。

Q:ご自身的にもオフな感じというか、心が落ち着けたんですかね?

佐野:そうですね。カウアイ島って、オアフとも全然違うんです。オアフは観光地というか、本当に「バカンス」というイメージですけど、カウアイは神秘というか……「天国なんじゃないかな?」と思うぐらい自然があって。町もね、道の駅みたいな街1個しかない感じなんです。

Q:浄化されるような時間の中で、自分と向き合うようなタイミングもあったんでしょうか?

佐野:そうですね。そんな時間を過ごしているうちに、「自分ってちょっと切羽詰まっていたんだな……」って(笑)。1回カウアイ島に行って、1回肩の荷が下りて……やっと一呼吸できた時間だったかもしれないです。また行きたいですね。でも、行ったら居心地がよくて戻れなくなっちゃいそうです(笑)。(取材・文:赤山恭子、写真:岩間辰徳)

インタビューは後編に続きます。

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